去年の今日が手術の日だったんだよね。しみじみ。
あの時は今より2キロは痩せていたねぇ。
毎日飲んでいるヘルシア緑茶も3ヶ月経。
毎日1本3ヶ月飲むと体脂肪が10%減るとなっているけど(体脂肪の多い人だと思う)今のところ3%減っている。まぁこんなもんでしょう。
ヘルシア緑茶は花王から出ているが、毎日1本180円。3ヶ月で16200円!消費税を入れて17010円!!!こんなに貢献してしまった・・・
でも少し苦いけど美味しいから引き続き飲む事にしましょう。一応HNだしね。



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-----2002年10月24日(木) いよいよ手術の日-----
朝食はもちろん抜き。
看護婦さんが来て、これからの説明をしてくれる。
まず浣腸をしてから点滴をする。
 
すると次にM先生が来て点滴をしようとするので、浣腸をしてからにしてもらう。

ここの病院、昨日の麻酔の件といい、先生、看護婦、他の科と話が通ってないように思う。たまたまかな?

点滴したまま浣腸はないでしょう!

浣腸をしてもらう。
廊下の椅子で10分位待つように言われて待っていると、隣りで同じように浣腸をしたおばあちゃんが
「あたしゃもう無理だよ!我慢できない!」
と言っているので
「頑張れるだけ頑張ってどうしてもダメだったら行っちゃっていいんじゃないんですか?」
と言うと、我慢できなかったらしく行ってしまった。

無事終わり、ベッドで待っていると、昨日割り箸をくれたYさんが来てくれて、色んな話をしてくれる。他の病室の患者さんも来て、3人で話をした。
パジャマも誉めてくれる。いい色だって!

この時も手術に対しての不安は全くなかった。

午後1時から手術の予定。
ほぼ予定通り準備が始まる。
手術着に着替えて下着も取る。(悲)
旦那と母も来てくれる。
ストレッチャーに移りいよいよ手術室へ。
同室のYさんが手を振って見送ってくれる。
私も笑顔で手を振る。
本当に緊張していなかった。
母と旦那と手を握ってさよーならー。

その時私は、一人で歩いていけるんだけど・・・
大袈裟だなぁ。と思うと同時に、運んでくれている看護婦さんにスミマセン、お世話になります。という気持ちだった。

エレベーターに乗って手術室に入る。
またまた別のストレッチャーに移される。
手術室は、テレビで見たのと同じで感動した。
面白くて冷静に辺りを見渡す。
研修医の2人は早くに来た。

枕元にいた麻酔科の人が、全身でいきますから!
と言ったので、思わず嬉しくて、宜しくお願いします!と元気に言った。
この手術直前まで下半身麻酔だと思っていた。
下半身麻酔は後で頭痛が長く続いたり、痛みを訴える人が多いそうです。
それに、腰椎に打つなんて痛いに決まってる。
でもそれでやるなら仕方がない。と覚悟をしていたので本当に良かった!

少しして主治医のK先生が来る。
皆、手術着着てなかった気がするけど思い違いかしら・・・
いつもと一緒だった気がする。白衣着てたような気が・・・
たいした手術ではないのかなぁ。

皆そろったのに、麻酔を打つ人が来ない。
あたまにキャップをかぶせられる。
そうだ!と思い、先生を呼ぶ。

私:「先生。」  先生が私の所まで来てくれる。
私:「採った物をうちの人に見せますよね。」  先生うなずく。
私:「私も見たいんですけど・・・」
先生:「あなたはー無理ですよ。麻酔かかってるし。
   採った物を写真撮りますから。それでいいですね。」 私、うなずく。

少しすると麻酔をかける人が来る。
いよいよ始まる。
麻酔をかける人が、
「指の先がしびれてきたらもう麻酔がかかりますから。」という。
麻酔薬は点滴の間から入れるので本当に痛くないです。
でも、そのしびれるって、どの位しびれるの?怖いじゃない。
そして、薬が入れられる。私は目をつぶって、あっ指先がぴりぴりしてきたかも・・・・・・ここで意識がなくなっていました。

名前を呼ばれなくても、一人で目が覚める。
まだ手術室。先生はもういない。
部屋に運ばれる。
母と旦那の姿が見える。

ベッドに付くと、寒くて寒くてふるえた。看護婦さんに言うと、電気アンカーを持ってきてくれる。
母は私の足をさすって、一生懸命温めようとしてくれる。
落ち着くと、少し痛みがあった。
手術前看護婦さんに術後痛いですか?と聞いたら痛みを訴える人もいますので我慢しなくてもいいですよ。といっていたので、座薬を1つ入れてもらう。
酸素マスクもしていたが、すぐにはずしてしまった。

ここで、母と旦那には帰ってもらった。
旦那は後で来て、ビニールに氷をいれて冷やした飲み物を持ってきてくれる。雑誌も。

少し寝たら落ち着いたのでゴルフの本を読んでいた。
左手は点滴をしていたので右手だけで読むのは難しい。重い本だと持てないし、字が小さいと読めないからゴルフの本がちょうど良かった。

ちなみにこの本は、還暦でプロゴルファーになった古市さんが書いた本なのだが、この人は素晴らしい人だ。読んでいて感動しました。
この人は、阪神大震災を経験してしまうのですが、すべてを失い、1からのスタートをする。ある日車のトランクを開けたらいつもは家に置くはずのゴルフバッグが入っていた。それを見て自分にはこれしかない!と思いプロを目指すのだ。これまでゴルフの腕前はクラチャンをとる程だった。
しかし、お金はない。バンカーの練習は海の砂浜でやる。そんな中、ゴルフに反対の奥さんがプロテストを受けるために必要な100万をそっと渡してくれる。
古市さんがプロになってから、1冊の本をジャーナリストの方が書いてくれた。私は、これで古市さんはお金が手に入るね、良かったね!と思っていたら、この入院していた時に読んだ本の中に、本の収益金はすべて寄付したと書いてあった。
誰にでも出来る事じゃない。素晴らしい人がいるもんだと感心しました。

本を読んでいると、その先に主治医のK先生の姿が見えた。
先生は、「もう本読んでいるんですか?」とビックリしていた。
私もまさか先生が来てくれると思っていなかったのでボーっとして本を閉じる。
先生がまた、「もう本読んでいるんですか?」といったので、私は本を枕元に置いた。先生はチラッと本の方に目をやっていた。何読んでいるのかと思ったかな?↑のような内容の本読んでました。
先生:「どうですか?」
私:「少し痛かったので座薬を入れてもらいました。
  それから、寒かったので電気アンカーを入れてもらいました。」
先生は術後寒くなる事は多いみたいで、あー、とうなずいて、行ってしまった。
先生は本当に余計な事はしゃべらない。
でも、様子を見に来てくれて嬉しかった。(あたりまえなのかもしれませんが)

それから、看護婦さんは度々来てくれて出血や血圧の確認を夜中もずーっとやってくれた。本当に頭が下がります。

私はなるべく動かないようにと言われたので、ほとんど動かないようにしていた。
そしてこの時思った事は、寝たきりの人の大変さだった。
同じ格好で寝ることの辛さ。
寝返りの出来ない辛さ。
床ずれは痛いだろう。
たかが一晩なのに動けない事が辛かった。

こうして私の手術は無事終了しました。
先生、皆様本当にお世話になりました。

             ---つづく

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